一通り終わってから

最後に線香花火をした。




「火、ちょうだい。」


「うん。」




いつ落ちるかハラハラしながら

可愛い光を楽しんでいると…









グイッ



「わぁっ…!!」





ポトッ



啓くんに肩を抱き寄せられ

その反動で、火が落ちてしまった。




せっかく、最後までいきそうだったのになぁ…



なーんて、思う暇もなかった。






「…華」


「…っ」





ろうそくの優しい光の横で


優しいキスをかわす。




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