啓くんに腕を引かれるまま、部屋に入る。 冷蔵庫から湿布を出して、おでこに貼ってくれた。 ひんやりした感触で 冷静を取り戻せそうだ。 「…ありがとう。」 「ん」 啓くんの顔は、何となく見れなくて 俯いてしまう。 聞かなきゃ。 瑠亜さんのこと…… 「……」 「……」 続く沈黙に、心が押し潰されそうになるのがわかる。 啓くんから言葉を聞くのは怖いけど 自分から聞くのはもっと怖い。 いつから、こんなに弱虫になったの?あたし。 .