そんな思いを知ってか知らずか アイスバーグは今日再び政府軍と対峙し その圧倒的な戦力を見せつけていた 「隊長…!申し上げますっ!」 第伍軍隊隊長は椅子に腰掛け 全軍の指揮をとっていた その目の前に立て膝を着いた石膏は 力強いはっきりとした声で報告を始めた 「簡潔に述べよ」 「敵の軍勢は徐々にこの地から退いております。しかしながら、こちらの手勢は痛手を被っており、追尾出来る部隊が御座いません」 「ご苦労」