こんな時… 明夏梨がいてくれたら… そう、何度思っただろう。 だけど…手を離したのはオレだから。 「じゃあね!直也!」 「じゃあな、美貴」 オレ達は美貴の家の前で、別れる。 そしてオレは一人になると… −…明夏梨を思い出す。 そして…涙を流すんだ。 いつになったら、この想いは消えるだろう。 だけど、消えない。 消えるわけがない。 だっておまえは、オレの… 最初で最後の… 本気で愛した女だから−…