『詳しくきかせてもらっていいかな?』


ボクはぽつりぽつりと話した。
「はい。草を木にする練習をしていて...」


マグさんは目を見開いた。
『その歳でもうそんな練習を!?』


「まぁ..そうです。はい。で、そこから応用していって細胞を作って変換していったらヤモリみたいな生物ができました。すぐに死んでしまいましたが.....」

マグさんは目を見開いたまま話しを聞いている

「その死んだものをさらに変換して、一匹の竜にしました。それがきっかけです。」



『なんということだ...こんな小さな子がそんなことをできるなんて!!!』マグさんは驚きながらも話しを続ける。



『生物変換は一番難しい変換なんだ。大人でも、できる者は二人。この世界で二人だけなんだ。それを君はやっている。三人目が君なんだよ。カルア君!!!

....ただ生物変換は犯罪にもなりかねない。君が作ったような竜なら、かわいいものだが..欲望のある大人はそれを悪用する。
先ほど大人に二人だけと言っているが、二人とも今はいない。

一人は魔法使いの集団に拉致され
たくさんの竜を作らされた。
国が乗っ取られそうになったことがあったんだ。竜の大群が攻めてきてね。
もう一人の大人が変換をといて納まったのだが、竜を作らされた人は過労で死んでしまった。

もう一人の魔法使いはそのあと行方不明になった。
もしかしたらまた別の魔法使いの集団に拉致されたのかもしれないから、今みんな必死になって探している。

同じ過ちを犯してほしくないからね。


そこで君の情報を聞いた。
先程三人目が君と言ったが.....
君は本当にカルア君かい?
ハテスではないのかい???』