「はぁ・・・はぁはぁ。ま、間に合った??」
まだ皆は楽しそうに真剣にバスケをしていた。
るきあは?
「えーと・・・あら?いない?」
「・・・バーカ」
バカ??
「誰がバカですってーっ??」
ゆっくり後ろを振り返ると血の気が引いた。
「る・・・るきあ・・・」
「おせぇ・・・クソおせぇ」
「ご、ごめんなさ・・・」
バン!!
ビクンと体が反応する。
謝ろうとしたのに・・・
なんで聞いてくれないの??
・・・っていうか・・・
この体制やばくない??
体育館の壁にはアタシの背中がピッタリと
くっついていて、
アタシの顔の両側にるきあの手の平が
あって、
るきあの足はアタシの足の間にあって、
絶対に逃げられない・・・
しかもるきあの顔がもの凄く近い。
今にもキスできるような距離。
「ちょ・・・ち、近い・・・」
「なんで・・・なんで遅かった?」
「ひゃっ」
るきあの吐息が耳にかかる。
「そんな声出してねぇで、答えろ」
なんて言えば・・・
あ、そーだ☆


