幼なじみの初恋



kakeru side


<超可愛い・・・>


その言葉が頭の中でリピートされる。

気づいてくれてよかったなぁ・・・

髪の毛とメイクで2時間かかっちゃったから・・・

頑張ったかいあった!!


「どこいっこっか?」

「えっ・・・」


話しかけられただけで顔が熱くなっていくのが分かる・・・


「どぉかした?」

「え、ううん!なんでもないよ!」


どうしよぉ・・・

緊張しすぎてっ・・・

まともに話せないっ

どうしよぉ・・・


「あ、あれ!あれ見ようぜ!」


るきあが指差していた方向には・・・


「ぇ・・・ちょっと待って・・・」


血の気が引いていくのが分かった。

だって・・・だって・・・


「ホラー映画♪俺好きぃ~」

「ひっ・・・無理!」

「いいからいいから~」


ズリズリと引っ張られて・・・


「きゃーー!!るきあ無理!出ようよ!」


画面には血だらけの女の人がデカデカと映っていた。

それを・・・見て、見てしまった・・・