「今のは事故だよねっ・・・べ、勉強しよ!!」

「え、ちょっ」


さっきのるきあの顔が頭に浮かんで離れない。

キスって好きな人にするんだよ?

なのになんで・・・


「・・・ぅっ・・・」


唇を噛み締めることしか出来なかった。

さっきからきまずい空気が2人の間に流れる。

この空間苦手だな。


「・・・」

「・・・」


なんか喋ってよ・・・


~♪~♪♪~~~


「あ、メールだ!!」


誰だろー??

助かったー気まずかったもん。


「瑠亜ちゃんだ!!」


【勉強はどう??はかどってる??】


・・・全然駄目だよ・・・

さっきの出来事があったからね。


【全然駄目!!どぉしよ~~・・・><】


るきあはさっきから携帯をいじってみたり、

教科書やノートを意味無くペラペラ捲っている。


【そっかぁ・・・でもるきあ様いるから大丈夫でしょ☆?!】


さっきまではね・・・さっきまでは・・・


【ちょっと事件が起こってさー・・・気まずい空気ぃ・・・】


「あ、かける。」

「はい?!あっ」


声が裏返ってしまった。

は、恥ずかしいぃ・・・