「瑠亜・・・ちゃん??」

「かける?!」


玄関に座り込んで泣いてるかけるがいた。


「るきあ様・・・かけるに何かしましたか??」

「瑠亜ちゃん、るきあは悪くないのっ・・・」


必死に弁解しようとするかけるだけど、


「とりあえず、中に入ってくれない??」


めんどくさそうにるきあ様が口を開いた。


「はぃ・・・」


後ろの扉がゆっくり閉まる。

もう後戻りはできないよね。


「瑠亜ちゃん・・・全部話すね・・・」

「うん」


3人でリビングに向かう。

私は一人がけのソファーに座る。

かけるとるきあ様は二人がけのソファーに座る。


「アタシね、尚を裏切ったんだ。」

「え??」


それから今までこと

全部聞いた。

泣きすぎてよく聞き取れない場所があったけど

そこはるきあ様がフォローしながら

なんとか話をすることができた。


「アタシほんと・・・最低だよね・・・ヒック」


話をしている間ずっと

かけるはるきあ様の腕の中にいた。

なんてるきあ様は優しい人なんだろう。


「私の方が最低だよ・・・」

「え??」


全部言うんだ。

屋上のことも。

私の気持ちも・・・