kakeru side


るきあと別れて、1年。

尚と付き合って、1年。

時はゆっくり流れた。

あれからるきあとは1度も喋ってない。

同じ場所から動けずにいたアタシは、

もう高校3年。

卒業を控えていた。


「かける~~」

「尚っ」

「デートしよっかっ」

「うんっ」


ただ一緒に帰るだけなのに、

尚はデートって言うんだ。


「あ、テストどうだった??」

「全教科60点以上はいったよぉ!!」


アタシがこんなに頭がよくなったのは

全部尚のおかげ。

尚が一から叩きなおしてくれた。


「おお!!すげーじゃん!!」

「でしょーっっっ」


尚の腕に自分の腕を絡ませて、

頭を肩に寄らせてピッタリくっついて歩く。


「よし!!!!今日はーお祝い!!」

「ええっなんで~~??」

「テストでいい点とったご褒美っ!!」

「ご褒美なんていらないよぉ~尚がいてくれればいいよ」

「んじゃー1つだけ!!!!」

「んーいいよぉ」


急に立ち止まって、