「尚、早く行こう!!」

「あぁ」


手を繋いで歩く。

これから先も。

ずっとずっと。

尚といればアタシは幸せだ。

・・・・・・

幸せ??


「だめだめっ・・・」

「ん??」

「ううん」


幸せなんだからっ

ちゃんと・・・

好きなんだから。


「あ・・・今日体育、長距離だぞ~」

「ええぇ・・・やだなぁ・・・」

「なんなら・・・サボる??」


口角を上げて笑う彼。


「だーめっ」

「ええ~っ、優等生かけるぅ~」

「サボり尚~っ」


るきあの時とは全然違う。

るきあの時は緊張してばっかりだったな~。


「・・・かけるスカート短すぎっ!!」


スカートをくいくい引っ張って、

下げようとする尚。


「ええ、これがちょうどいいのぉ」

「かけるたださえ目立つのにもっと目立つじゃん」

「え?」


目立つってなんで?

え、アタシ浮いてるの?!