『遅くなってごめんね。』


『いいけど…』


やっぱり口数が少ないね。


『ねぇ、怜欧』


そうあたしが呼ぶと振り返ってくれる

たったこれだけでも幸せに感じる

あたしはおかしいかな


『何?』


『話があるんだ…』


『俺も』


えっ?嘘。


もしかして、別れ話…?





そんなの嫌だ


どうしよう…どうしよう…


あたしは何が何か分からなくなる程


頭がついていかなくなってた。


まだ、何かを告げられたわけじゃないのに


涙があふれ出してきた