「あら実梨!
おかえり、遅かったじゃない。
もう8時よ?」




家に帰ると、お母さんがそう言って出迎えてくれた。




「おか・・・あ・・・さ・・・」




自分でも言葉になってないってこと分かった。









「あた・・・し・・・
ふられちゃったよお・・・・・っっ!!!」









あたしはそう言い




お母さんに泣きついてしまった




わすれなきゃ




わすれなきゃ




古河とのことは 全部




いい思い出に




変えていかなきゃ―――――・・・