何もないと言うよりも、全てを奪われた世界....。 見渡す限り廃墟と砂漠。 そして、ラキがようやく口を開いた。 「ここが夢の夢の街」 夢!?これが?? 意味が分からない。 「こんなの夢じゃない!!こんなの...」 思わず叫んでしまった。 しかしラキは落ち着いた様子で、また階段のほうへ向かった。 俺は呆然としていた......。 なぜか涙があふれてきた。 少しの間、ずっとそのままでいた......。