南トイレ



目をあけるとそこは教室だった。



先生が険しい顔で横に立っていた。
「そうか、そんなに先生が嫌いか?はっはっは」
先生は笑っていた。


ホッとした。

この先生は学年主任の教師だから、目をつけられると面倒だからだ。




「奈川、明日お母さんと学校来てね♪」
先生が笑顔で言った。



明日は土曜日なのに..

でも、あの世界で分かったことに比べたら、お安いごようだ。





あの世界で俺は夢と夢の間を見た。
なにかを得るためには犠牲が必要なことは分かっいるのに、その犠牲を惜しんで何もせずに、ただ生きていた自分に気づくことができた。
ありふれた日常なんてない。その日常のために犠牲になった人がいる。だから感謝しなきゃいけない。全てのことに。







「でも、やっぱり怒られるのは嫌だなぁ。」

笑いながらオレは今言う
「ありがとう。」と