こんな時に妬かれても…… 嬉しい通り越して、鬱陶しいよ! 「たぶらかす……言葉のセンスがありませんね」 柚野さんはため息交じりに呟く。 引っかかるのはそこなの!? 「ゆ、柚野さん!もう揺れも大丈夫ですし、離れたいんですが……」 これ以上くっついてたら余計、聖を妬かせるだけだもん。 そう思って体を動かそうとするが、柚野さんの力によってビクともしない。 「あれ?柚野さん……?」 見上げて柚野さんを問いただすが、 「もう少しこうしていましょう」 と、腕の力を強められただけだった。