怒られるのは聖じゃなくて、何故かあたし! 柚野さんの氷点下、出来ることなら味わいたくないよ。 「も~!聖、顔洗って来て!」 エプロンがよれよれになるほど、抱き締められた腕を思い切って引き離し、 今度はあたしが聖の後ろに回り込む。 自分より随分と大きい身体を押して、洗面所の前に無理矢理立たせた。 「じゃ、顔洗ったら食べに来てね。もうすぐ出来るから」 「ダメだ。その前に……」 キッチンに戻ろうとしたら腕をぐっと掴まれて体勢が崩れる。 驚くあたしに重なる聖の唇。