聖はいつもスリッパをちゃんと履く。 でもこうして寝起きの時は裸足でのろのろと歩いていることが多い。 それは…… 「明……はよ……」 寝ぼけているせい。 聖は寝起きがあまり良くない。 これは結婚して知ったこと。 「きゃっ」 「ん……明の匂い……」 寝ぼけた聖に後ろから抱きつかれ、首に顔を近づけられる。 ゆっくりかき混ぜていた鍋の手が止まる。