ベッドから出て、聖の顔に視線を落とす。 白いシーツに映える乱れた黒髪。 伏せられたまつ毛、真っ直ぐに通った鼻筋とほのかに色づく唇。 何も身に纏っていない上半身は逞しい胸板が規則正しく上下している。 この姿を見たら、大抵の女性は色めき立つだろう。 見慣れているはずのあたしでさえ、朝から心拍数を上げてしまうんだから。 「だ、ダメ!ダメ!見てる場合じゃなくて、朝ごはん!」 あたしは首を横に振って気を取り直し、キッチンへ向かった。