そりゃ聖は恐いものなさそうだから……嫌な予感には鈍感だろうけど。 「……何……これ」 「……ま、こんなことだろうな」 開けた封筒はあたしの予感的中。 真っ白な封筒から出てきた真っ白な便せんには無機質なパソコンの文字で 『裏切り者は去れ。 大切なものを失うぞ』 という言葉だけ書かれていた。 「裏切り者……なんで?」 「なら、こっちも同じか?」 血の気が引いていくあたしとは対照的に、 聖は顔色一つ変えることなくもう1通の封筒にも手を掛けた。