聖の顔を見上げると…… ムスッとした不機嫌な顔。 「聖……」 「明、何でそう余計なことをするんだ」 「余計って……そんな言い方、ひどい」 あたしだって何か言ってやりたかったんだもん! あたしがシュンと頭を下げていると、聖が顔を覗きこみ、同時に頭の後ろに手を回してきた。 「可愛い所を他の奴に見せることほど、余計なことがあるか」 耳元で囁かれた後、唇に温かさを感じた。