「お前、俺のこと拾え」

声がした

まだ幼いような、小さな子供のような不思議な感覚だった

辺りを見回す限り声を発する生き物はいない

「下を見ろ!下を!」

声の指示通り足元を見ると小さな男の子がいた

ふわふわの癖ッ毛でくりくりとした瞳とちょこんと小さめの鼻

将来が楽しみやがれ