涙のバレンタイン






あたしはまだ泣いている。


葵がきた。


泣いているあたしの真横を


こっちを見向きもしないで


通り過ぎていった。


振り返りもせずに。



もう、本当に終わったんだ。



初めて別れたことを実感した。