サクラノコエ

「バイト忙しかったのか?」

「ん~。ちょっとな。お前は? デートの帰り?」

「違う! あいつ最近冷たいし! お前もバイトじゃん。で、超ヒマだったから渋谷ブラついて服見て帰ってきた」

「見ただけかよ」

「だって金ないし。給料日、まだ先だし」

和樹って不思議だ。こんなどうでもいい話をしているだけでも、とてもホッとする。

「なぁ、和樹飯食った?」

「まだ」

「じゃあ、一緒に飯食わねぇ?」

「お! 行く、行く! なぁ、せっかくだし久しぶりに悠人ん家、寄ってっていい?」

「おぅ!」