サクラノコエ



田端のせいで妙に疲れた体を引きずりながら家へと向かい、駅のホームで電車を待っていると、珍しく和樹からメールが入った。

『疲れてるなぁ(笑)』

まるで様子を見ているような内容に驚き、辺りを見回そうと顔を上げた瞬間、背後からひじを突っつかれた。

反射的に振り返ると、すぐ後ろに和樹が立っていてますます驚いた。

「ちぃーっす!」

「なんだよ、お前。こんなに近くにいるならメールの前に声かけろよな」

「いい性格してるだろ?」

和樹は俺の不機嫌な面を眺めながら、まるでいたずら坊主のような笑みを浮かべる。

この小ズルい笑顔には、どうも昔からかなわない。