6月に入るのを待ち構えていたように、月が変わった途端雨の日が続いた。 そういえば今朝の天気予報で、東京もいよいよ梅雨入りとか言っていた気がする。 しとしと降る6月の雨は嫌いではない。 昼間は傘をささなければいけないし、靴は濡れるし面倒なことは多いけれど、夜、部屋の窓を開けて優しい雨音を聞きながら、ひんやりとした空気の中で寝るのは好きだ。 『これからお仕事?』 『うん』 理紗からのメールは相変わらず毎日届く。 でもその内容は確実に、はじめのころとは変わっていた。