サクラノコエ

「ま、あのメールじゃ怒ってるって取られても仕方ねぇか」

これ以上俺に顔を覗き込まれていたら、理紗はますます萎縮してしまいそうだ。

俺はとりあえず理紗から少し距離を置き、歩道脇のガードレールに浅く腰掛けてから言葉を続けた。

「今日お前を呼んだのはさ」

「はい」

「なんだろ……俺もよく分かんないんだけど」

「はい……」

理紗に、ちっちゃな子犬のような目でまっすぐ見つめられ

「お前がどんな奴なのか知りたくなったからかな」

思わず出てしまった飾らない言葉。