サクラノコエ

「もう嫌だ! 仕事も学校も!」 

母さんは反論することも同意することも出来るはずもなく、言葉をなくして俯いていた。

それでもなお言葉を止めることは出来ず、声がますます大きくなっていく。

「俺は頑張ったよ! 俺は悪くない。悪くないんだ!」  

急に興奮したせいか、激しく咳き込んだ。それに伴い吐き気をもよおして、嘔吐(えず)いてしまった。

親の反対を押し切って定時制に行くことを決めたのは自分自身なのに……

普通の高校生がまぶしく見えることはあったけれど、定時制に行っ

たことを後悔したことなんか一度もなかったのに……

「悠人……ごめん……ごめんね」

泣きながら謝り続ける母さんの声。

懸命に背中をさする母さんの手の温もりが



――痛い。