なんとか起き上がってはみたものの、あまりにも動揺しすぎて、なにから始めていいのか分からない。

母さん?

母さんは!?

いや、母さんを探しても仕方がない。

心臓がバクバクして、変な汗が出てきた。

で、電話!

とりあえず、店に電話!

俺は電話を探し、無駄に激しく辺りを見回した。しかし、俺のそんな行動を見透かしているかのように、子機が俺の寝ていたソファーの目の前、居間のテーブルの上にとても分かりやすい感じに置かれていた。

子機の下に、なにやら紙が置いてある。

母さんからの手紙だ。