サクラノコエ



「悠人く~ん!」

コンビニのある通りの角を曲がると、俺を見つけた理紗がいつものように駆け寄ってくる。

同時に、蘇るメールの内容。

『夢でもトオルと会えますように』

きっと理紗は昨日のメールのことを知らない……

「おぅ」

俺は重い気持ちを悟られないように、小さく笑って手を上げた。

「あのね! 今日ね、前に悠人くんが好きだって言ってた炊き込みご飯、はじめて作ってみたんだよ」

理沙は俺の側に来るなり少し興奮気味にそう言って、手に持った紙袋を少し上げて俺に見せる。

きっとうまくできたのだろう。

とても弾んだ理沙の声。