サクラノコエ

ところが……

理紗を起こさないようにと静かに部屋を覗いてみたが、パッと見渡せるほどの狭い部屋の中に理紗の姿が見えない。

「理紗?」

トイレか?

とりあえず、スーパーの袋をテレビの横に置き、半歩下がってユニットバスのドアをノックしてみる。

「理紗ぁ」

反応ナシ。

かがんでドアノブの鍵の表示をチェックする。

開いてる……

一つの考えが頭をよぎり、強く胸が締め付けられる。