サクラノコエ

「分かった! じゃ、行ってくる!」

「あ、悠人くん!」

「ん?」

「行ってらっしゃい♪」

やべぇ……

「お前、相当かわい~!」

俺は理紗に「行ってきます」のキスをすると、思い切りギューッと抱き締めた。

「俺、部屋の鍵持って出るから、勝手にドア開けるなよ」

「誰も来ないと思うけど……?」

「分かった?」

「はぁい」

ちょっとままごとみたいだけれど、なんだか新婚みたいでキュンと来た。

俺は、そんな理紗とのやりとりが新鮮で、嬉しすぎて、相当浮かれていた。