サクラノコエ

「ひどい! 一生懸命やってみたのに!」

「悪ぃ。あまりにもかわいかったから」

「笑うことないのに」

「怒んなよ」

「もう絶対にしない!」

理紗は怒りと恥ずかしさで顔を真っ赤にして、プッと頬を膨らましそっぽを向く。

「理紗ぁ~」

あ……

なんだろ……

この感覚。

こんな風にじゃれ合うのって、凄く久しぶりな気がする。

なんか……

すげぇ楽しい。

そうだ。今日はもう、色々考えるのはやめよう。

なにも気にせず、思いっきり理紗と二人きりの時間を満喫しよう。