サクラノコエ

愛おしい理紗の顔。

俺の理紗。

俺だけの……

胸が高鳴る。

俺はかすれる声で理紗の名を呼び、小さなキスをした。

理紗の額に。

まぶたに。

鼻に。

頬に。

小さなキスを重ねる度に、戸惑いながらも理紗の緊張が解れていくのを感じた。だけど、俺はそのまま理紗を優しく抱き締めることはせず、わざと緊張を呼び戻すように

「……大人のキス、しようか」

と、小さく囁くと、返事も待たずに理紗の唇に強引に唇を重ねた。