サクラノコエ



俺は理紗を連れて、駅の近くのビジネスホテルに入った。

この近辺にはラブホテルがないから、ここを代わりに利用すると前に学校で誰かが話していたのをふと思い出したからだ。

理紗とホテルに入ったことなど、もちろん初めてのこと。

なんの説明もなく訳の分からないところに連れてこられて、理紗はホテルに入ってから俺がチェックインをしている間中ずっと困ったような顔をしていた。

それは本当に、突発的な行動だった。

こんな所に、来るつもりなんかじゃなかった。

でも、連れて来ずにはいられなかった。