「今日は、仕事休んだらどう? 最近疲れているみたいだし……」

仕事を休む!?

冗談じゃない。

仕事を休んだら、理紗に会いに行けない。

そんなこと出来ない。

「疲れてなんかしてねぇし! なんにも分かってないクセに、分かった風なこと言うなよ!」

俺のことを理解しているみたいな事を言う母さんに腹が立ち、カッとなって、手に持っていた箸をテーブルに思い切り叩き付けた。

理紗はきっと今日も俺のことを待ってる。

コンビニの前で、ずっと。まるでハチ公みたいに。

俺と会うのを楽しみに待ってる。