サクラノコエ



和樹に急かされ身支度を済ませ、俺たちは駅前のファミレスに行った。

「あ! あと、食後にチョコレートパフェで!」

いつもと変わらず和樹は、細い体に見合わないほどの食べ物を、あれも、これもと頼む。

「悠人は?」

「じゃあ……ローストビーフサンドと、ドリンクバーで」

「え? それだけ!?」

「あんまり食欲なくてさ。あ、以上でお願いします」

店員が注文を繰り返し、去ると、和樹が急に真顔になって俺を見る。

「なんだよ?」

「悠人、やっぱなんかあった?」

「なにが?」

「そんな痩せちゃってさ。今日だけじゃなくて、ずっとまともにメシ食ってないだろ」