サクラノコエ

ところが、ゾウにまたがりながら俺を見る和樹の顔が、見る見るこわばって来る。

「おい! 悠人! 逃げろ! 後ろにライオンが!」

「え!?」

振り返ると、同じく石で出来たライオン型の遊具が、無表情のままこちらに向かってじわりじわりと動いてくる。

恐怖のあまり、足がすくんで動けない。

やべぇ! 食われる!

そう思い目をつぶった次の瞬間、そのライオンの遊具が俺の上にドシンと乗ってきて、俺は押し潰されてしまった。

「和樹! 助けてくれ!」

もがきながら、和樹に助けを求める俺。

「和樹~! かず……き……」


と、そこで頭に軽い痛みを感じて目が覚めた。