サクラノコエ



授業が終わり、下駄箱で靴を履き替えながら、なんとなく和樹に電話をかけた。

別にこれといった用事はないけれど、久々に和樹とバカ話がしたくなったからだ。

「おつかれ~! 久しぶりじゃん」

「おぅ。なぁ、お前今どこにいんの?」

「家。テレビ見てる」

「マジ? じゃあ、ちょっと帰り寄っていい?」

「おぉ! おいでよ! 『裸族』じゃなくなっておくから」

出た、出た! 和樹得意の『いきなり訳の分からないことを言い出す攻撃』が。

「なんだそりゃ!?」

とツッコミながら、相変わらずの和樹のノリに笑ってしまう。

「風呂から上がって熱いから、今、俺ほぼ裸」

「別にいいけど? 裸でも」