あの日以来、理紗は会わなかった一週間を埋めるように、会いに来るようになった。

次の日。

その次の日も。

ほぼ毎日のように。いつも、変わらずコンビニの前で俺のことを待っている。

「あれ? 中原!?」

理紗といつものように校門で別れ、昇降口で靴を履き替えていると、制服姿の中原がおずおずと昇降口に入ってきた。

「あ、松永さん」

一瞬、なんでこんなところに中原がいるのか理解できなかったのだが、中原がこの学校の全日制の生徒だったことを思い出す。

定時制の俺と中原とでは、あまり同じ学校の生徒という気がしていなかったから、すっかり忘れていた。