サクラノコエ

4時を知らせるアナウンスがスーパー内に響く。

それと同時に、30分おきに自動的に出てくる売り上げ報告がPOS(レジ)からも出てくる。

「松永くん、アップだね。お疲れさま」

待ちに待った言葉。

「お先に失礼します。お疲れさまでした!」

手際良くアップし、クルールームでとりあえず上着を羽織ると、俺は足早に外に飛び出した。

いない。

先ほど理紗が立っていた場所に、やはり姿は見当たらない。

逃げることないのに……

大きな溜め息が漏れる。