サクラノコエ

理紗と目が合った!

よし!

『こっちおいで』と、笑顔を浮かべて小さく手招きしてみる。

ところがそれが裏目に出てしまい、理紗は小さく首を振り、逃げてしまった。

マジかよ……

もう一度時計を見る。3時50分。

理紗はもう帰ってしまったかもしれない。

それでも、諦めるのは早い。

あと10分。

俺は4時ジャストで仕事をアップできるよう、書きかけのクルートレーニング進行ノート(新人のバイトのトレーニング状況を他のトレーナーやマネージャーに報告するためのノート)を急いで書き上げ、引き継ぎも早めに済ませた。

あと2分。

1分……