サクラノコエ


連絡が取れなくなってちょうど1週間。

あの一方的なメール以来、全く返事を返してくれなかった理紗が、突然店の前に現れた。

ハンバーガーを買いに来たお客としてではなく、俺に会いに来たのは明らかだった。ところが、入って来づらいのか、外から遠巻きにこちらを見ているだけでなかなか中に入ってこようとしない。

心が騒ぎ出す。

今すぐにでも駆け寄りたいのに、中に入って来てくれなければ、いくら暇な時間帯でもバイト中の俺にはどうすることもできない。

時計に目を向ける。3時48分。あと少しでアップだ。

理紗。帰るなよ。

心の中でそう祈りながら、周りにお客さんがいないのを確認して、じっと外にいる理紗に視線を送る。