サクラノコエ

「……いいな」

その様子を横で覗き見ていた理紗が、ボソッと呟く。

「ん?」

その声に顔を上げ理紗を見ると、先ほどとはうって変わって浮かない表情。

「どした?」

「私も悠人くんからお手紙欲しい」

「え? メールなら毎日してるだろ?」

「そうじゃなくて、紙に書いたお手紙、欲しいな」

理紗は、付き合う前より素直に感情を出してくるようになった。

「ばぁ~か! 妬くなって!」

「だって……」

かわいらしい言葉に笑いながら、俺はいつものようにクチャクチャと理紗の頭を撫でる。