サクラノコエ

「あなたは理紗が好きですか?」

少し沈黙があった後、ボクさんが再び口を開く。

「……」

痛む胸を押さえながら、俺は小さく頷いた。

「僕はあなたが理紗と会うことは、いいことだと思っています。理紗の気持ちが安定していると、僕たちも居心地がいいですし、やたらと体を傷つけようとする怖い人格も出てこない……」

話を続けようとするボクさんの言葉が、そこで急に止まった。

また人格が入れ替わるのかもしれないと思い、ドキッとした。

人格が入れ替わるスイッチは俺には分からないけれど、もしかしたら今ボクさんが口にした「怖い人格」が出てくるのかもしれない。

恐る恐るボクさんの方に目を向けてみる。