「この体の中にいる僕が把握している人格は、意識上に上がらない人格も含めて最低でも七人います。その中で、理紗は僕たちとは少し違う経路で生まれています」
「違う経路?」
「母親からの愛情を受けることが出来なくなった真衣は、頭の中に「友達」を作りました。それが理紗です。
真衣の想像上の友達である理紗は、常に真衣の親友であり、優しい姉的な存在として形作られていきました。理紗が一つの人格として意識上に上がるようになったのは、真衣が6年生のころです。
母親が真衣を置き去りにして旅行に出掛けることはよくあったのですが、そのときはいつもよりも長期でした。冬休み中ということもあり、唯一と言っていい食事である給食はもちろんありませんし、お金も食べ物もなく飢えと寒さで死にかけたことがあるのです。そのときの強い不安が、理紗を新たな人格として意識上に上がらせたのだと思います」
理紗の生まれた経緯。
真衣の心の支えとして作り出された理紗。
理紗が元の人格ではないということは、きちんと説明をされればされるほどやはり大きなショックで……
俺は次の言葉を失って、俯いてしまった。
「違う経路?」
「母親からの愛情を受けることが出来なくなった真衣は、頭の中に「友達」を作りました。それが理紗です。
真衣の想像上の友達である理紗は、常に真衣の親友であり、優しい姉的な存在として形作られていきました。理紗が一つの人格として意識上に上がるようになったのは、真衣が6年生のころです。
母親が真衣を置き去りにして旅行に出掛けることはよくあったのですが、そのときはいつもよりも長期でした。冬休み中ということもあり、唯一と言っていい食事である給食はもちろんありませんし、お金も食べ物もなく飢えと寒さで死にかけたことがあるのです。そのときの強い不安が、理紗を新たな人格として意識上に上がらせたのだと思います」
理紗の生まれた経緯。
真衣の心の支えとして作り出された理紗。
理紗が元の人格ではないということは、きちんと説明をされればされるほどやはり大きなショックで……
俺は次の言葉を失って、俯いてしまった。

