すると、ボクさんは
「いえ。幸い性的な物は受けていないと思います」
と、俺の態度とは対照的に相変わらず淡々と答える。
「じゃあ……」
「暴力を振るわれることもあったようですが、真衣が受けていたのは主にネグレクト。育児放棄と呼ばれるものです」
「育児放棄……?」
「真衣の両親は、真衣が小さいころに離婚しています。おそらく一人で子育てしていくうちに嫌気がさしてしまったのでしょう。母親は育児を放棄するようになったようです。真衣はまるで『存在しないもの』のように扱われるようになった。と、別の人格から聞きました。
真衣自身にはそのころの辛い記憶はほとんどありません。真衣が母親から受けるひどい仕打ちは全て、本来の真衣の代わりに、あなたが昨日会った小さい女の子が受け、堪えてくれたからです。僕を含む他の人格も、真衣が自分を保つために、無意識に切り離された人格が主だと思われます」
「いえ。幸い性的な物は受けていないと思います」
と、俺の態度とは対照的に相変わらず淡々と答える。
「じゃあ……」
「暴力を振るわれることもあったようですが、真衣が受けていたのは主にネグレクト。育児放棄と呼ばれるものです」
「育児放棄……?」
「真衣の両親は、真衣が小さいころに離婚しています。おそらく一人で子育てしていくうちに嫌気がさしてしまったのでしょう。母親は育児を放棄するようになったようです。真衣はまるで『存在しないもの』のように扱われるようになった。と、別の人格から聞きました。
真衣自身にはそのころの辛い記憶はほとんどありません。真衣が母親から受けるひどい仕打ちは全て、本来の真衣の代わりに、あなたが昨日会った小さい女の子が受け、堪えてくれたからです。僕を含む他の人格も、真衣が自分を保つために、無意識に切り離された人格が主だと思われます」

