サクラノコエ

「方法は極端ですが、あの子は身を守ろうとする気持ちが強いようです。おそらくあなたのことも嫌っているわけではないと思います」

ルミとは全く別の、とても落ち着いた雰囲気。

もしかしたら、この人格が……

「……ボクさん…ですか?」

「ボク? あぁ、理紗はそう呼んでいますね」

この言葉を聞き、強ばっていた体の力がスッと抜けた。

再び人格が変わったことに対しての驚きはあるが、不思議とボクさんという人格に対する恐怖心はなかった。

どちらかというと、ボクさんの持っている雰囲気になんだかホッとしていた。