サクラノコエ

「理紗……」

今、目の前にあるのは、俺を見下すような冷たい視線。

違う。

これは理紗じゃない。

理紗なんかじゃない。

これは別人だ。

「理紗と……」

俺は歯を食いしばり、涙がこぼれないよう堪えながら

「理紗と同じ顔で、そういうこと言わないでほしい……頼む」

と、ルミに頭を下げた。

膝の上の置かれた拳が、怒りと悲しみで震えだす。