「理紗……?」

俺と理紗の名前を書いたプリクラを見て、ポツリと理紗が呟く。

「そうだよ」

「なんで? 理紗って? どういうこと? 理紗って……私が?」

「え?」

あ……

一つの映像がふっと頭に浮かぶ。前にテレビ番組で見た光景。

心に浮かんだ憶測に心臓が激しく反応しはじめる。


そう。

あれは確か……


まさか……理紗は……



「お前……」



──多重人格者。